毎度でございます、えばさんです。
数年ぶりに MacBook を新調し、Air から Pro へ移行したわけですが、2016年にフルモデルチェンジした MacBook Pro はそのとがった仕様になにかと物議を醸しがちであります。
特に外部装置との接続に利用されるインターフェースが刷新され、さまざまなポートを廃止し Thunderbolt3 を4つとイヤフォンジャックのみを残すという思い切ったものになりました。
本体サイズをより薄く、軽くするためにこういった仕様も一役買っているのだろうと思いますし、それはそれでありがたいのですが、当面の問題は既存の機器などとの接続手段です。
特に USB-A や SDカード については多くのユーザーが必要としているケースが多い印象で、MacBook Pro late2016 を購入するということはこれらの対策も同時に考えておく必要があります。
対策といえば変換ケーブルやアダプターを利用することになるわけですが、今回ご紹介するアダプターは多くのインターフェースを一つにまとめたマルチポートハブと呼ばれるもので、コレ一つで廃止されたほとんどのポートを利用することができます。
Satechi Aluminum Type-C Pro Hub Adapter for 2016 MacBook Pro 13” and 15”
今回ご紹介するのは Satechi から5月17日に発売になったばかりの製品。Aluminum Type-C Pro Hub Adapter for 2016 MacBook Pro 13” and 15” です。
カラーバリエーションはシルバーとスペースグレイの2色で、スペースグレイのものをメーカー様よりサンプル提供いただきましたのでレビューしたいと思います。
パッケージの中はいたってシンプル。製品本体のみとなっています。
製品の仕様
本製品では7つのポートが備えられており、以下のインターフェースが利用可能となります。
- HDMI ビデオ出力 : 1080p@60Hz 4K@30Hz
- Thunderbolt 3 : 5K or 4K @60Hz ビデオ出力 / 40GB/sデータ転送 / 充電
- USB3.0 x2 : 5GB/sデータ転送
- USB-C : 5GB/sデータ転送
- SDカードリーダー : 104MB/sデータ転送
- microSDカードリーダー : 104MB/sデータ転送
接続に Thunderbolt 3 ポートを2つ占拠してしまいますが、Thunderbolt 3 ポート1つはそのまま残され、他の6つのポートが追加される形になります。
ちなみに USB-C ポートは充電に対応していませんので Thunderbolt 3 ポートに Thunderbolt 機器(充電機能の無いもの)を接続した場合に同時に充電したい場合は反対側のポートを利用することになります。
Type-C Pro Hub Adapter の外観
このような一体型ハブはポートの数や形状などが違う製品がすでにいくつかありますが、Satechi 製品はその精度の高さや仕上げの美しさも魅力の一つです。
各ポートのエッジまで綺麗につくりこまれており、ケーブルやメディアを挿入する際の安心感があります。
本体接続側にはUSB-C形状のコネクタが2つ並んでいます。
MacBook 左側に装着した際に下側にあたる面には SATECHI のロゴが見えます。写真は目立つ角度で撮影しましたが、見る角度によってほとんど目立たないこともあります。
片側には HDMI 端子がありますが、その反対側は何もありません。
装着は上下左右自在に
通常の装着はこのような形で本体左側が一般的でしょうか。
Thunderbolt 3 ポートが4つ備えたれた touch bar モデルでは右側への装着ももちろん可能です。ただし、コネクタの位置が製品の中央というわけではないので、若干上方へ持ち上がった形で装着されます。
また、イヤフォンジャックは完全に隠れてしまいますのでイヤフォンジャックを利用しているユーザーは注意が必要。
ご覧の通り、片側のアーチが大きくなっているため、この方向から見たとき左右対称とはなりません。
USB-C は裏表が無い設計のため上下左右、任意の形で装着が可能です。
ケーブル類装着
Thundebolt Display への出力や iPhone 充電や同期、SDカードの読み書きなどなんの問題も無く安定して行われています。
SDカードの挿入方向ですが、おそらくSDとmicroSDの端子で挟むように基盤が設置されていると思われ、本体左側に装着した場合はSDカードを裏返して装着する形になります。
使用感
コレ一つあればたいていの状況には対応できるものとして非常に安心感がある製品です。接続がUSB-C形状のコネクタ2点で差し込んでいるだけなので大きな衝撃は禁物ですが、一度セットしてしまえばほとんど触ることのない位置なので特に問題はないと感じています。
また、利用中の発熱ですが、SDカードの読み込み程度ではほとんど熱をもちませんが(本体の熱が伝わってる程度)充電などを同時に行っている際は MacBook 本体と同程度まで温度が上昇するようです。さすがに本体より熱くなるようなことは無いと思いますがそれなりに熱を持ちます。ちなみにボクは全く許容範囲です。
本体のカラーもそうですが、手触りなども MacBook Pro 本体のそれにかなり近く、非常に高級感のある仕上がりで見た目のおさまりがとても良い物になっています。
気になるお値段の方はアダプタの類いとしては高めかもしれませんが安いドッキングステーションと考えると妥当かもしれません。それぞれのポートを拡張するためのアダプタを個別に購入していくと結構なお値段になりますので(特に Apple 純正は)、そういう意味ではむしろコストパフォーマンスの良い製品と言えます。
MacBook Pro 購入と同時にいくつかの変換アダプタなども購入し、自宅と出先で運用する際にどのような組み合わせがベストかなどと考えていた時期がありましたが、この製品のおかげでそのような悩みからは解放されることになりました。
MacBook Pro を既にお持ちの方はもちろん、これから購入を検討しているけどインターフェースの問題に不安を感じている方にもオススメできる製品です。
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