毎度です、えばさん @Ebba_oBL です。
日本時間で本日2時より行われた WWDC 基調講演ですが、今回もリアルタイムで中継を見ていました。
iPhone 6 の発表は時期尚早だとしても Mac 関連で何か新しい物を投入してくるんじゃないかと期待してみていたのですが、結論から言うと今回は新しいハードウェアの発表は無し。
新しい OS X と iOS のアップデートに関する発表がメインとなりました。
OS X Yosemite
新しい OS X の名称は Yosemite 、「ヨセミテ」と読めますが、ネイティブでは「ヨセメリィ」とか「ヨセミリィ」といったような発音に聞こえます。
多分国内では便宜上「ヨセミテ」で定着するんじゃないかと思ったりします。
Yosemiteで追加・強化される機能
- 通知センター
- Spotlight
- iCloud Drive
- Safari
- Air Drop
- SMS
ザックリこのあたりが注目ポイントでしょうか。
ドックに配置されているアイコンはフラットデザインを採用していて、iOS 7 のソレと雰囲気が同じものになりそうです。
通知センター
上の写真は通知センター。ウィジェットのような扱いで色んな項目を並び替えたりできるようですね。
Spotlight
上の様子は Spotlight の検索窓。まるで Alfred のような雰囲気です。実際に操作している様子もソレっぽい。
新しい Spotlight の操作感如何では Alfred が不要になるかもしれません。
SMS
Mac から iPhone を経由して電話をかけたり着信したりする事が可能になるようです。
Mac の前でハンズフリーで打ち合わせなどを行いたい場合など便利そうですね。
リリースは秋頃
OS X Yosemite はこの発表後、開発者向けに提供を開始。一般ユーザーへのリリースは秋頃を予定しているとの事です。また Mavericks 同様無料配布となります。
iOS 8
OS X に続いて iOS のアップデートについてプレゼンが行われました。
主な変更・強化点
- 通知センター
- マルチタスク
- Spotlight
- QuickType
- メッセージ
- iClud Drive
- HealthKit
- Family Sharing
- 写真
iOS 8 になって特になにがどうなるというよりは、それぞれのアプリが改良されているといった印象です。
一部追加されている機能もありますが、概ね既存の機能の強化がメインといった内容に見えました。
どれも改良がなされていますが、ボクが特に印象に残ったモノについて列挙してみたいと思います。
QuickType
新しいソフトウェアキーボードの名称のようです。QuickType のアイコン画像も公開されていて、これまでの iOS の仕様から別アプリになっているのに違和感を感じました。
機能的には前後の文脈をよみとって先読みで次の文章の候補が表示されるといった、日本語IMEではお馴染みの機能が搭載されるようです。
Family Sharing
最大で6人の家族を登録可能なこの機能は、家族間で情報を共有可能にする機能ということのようです。
特に注目したいのが iTunes で購入したアプリ・音楽・映画・本などを家族間で共有する事が可能という点。
また、クレジットカード情報も共有出来ると言うことのようです。
iOS 8 ではサードパーティ製キーボードに対応
講演も終盤にさしかかった頃に iOS 8 はサードパーティ製のキーボードに対応するという内容が発表されました。
日本のユーザーにとってコレを待ち望んでいた層は少なくないのではないでしょうか。
先の発表で QuickType として発表された新しいキーボードは、今後 Apple 純正IME という位置づけになろうかと思われます。
そのためソフトウェアキーボードがまるでアプリのような形で搭載されることになるのではないかと予想しています。
IME といえば ATOK や Google 日本語入力 に期待が!
日本語入力システムといえばジャストシステムが開発している ATOK や Google 製の Google 日本語入力がポピュラーかと思います。Android では Sony の Pobox
や shimeji (まだある?)も人気の IME です。
これらの日本語IMEが iOS に製品を投入してくる可能性が出てきました。
既に以下の記事では、ジャストシステムが iOS 版 ATOK のリリースに前向きな姿勢を見せているようです。
ジャストシステム、iOS 8対応ATOKの提供に意欲。非アップル製IME解禁を「ずっと待ち望んでいた」 – Engadget Japanese
ボク個人としても初めて手にしたスマートフォン Xperia では Android 版の ATOK を愛用していましたし、Mac も同様に ATOK を利用しています。
iOS にもこれまで ATOK の名を冠した製品はありましたが、ATOKの日本語乳りょっく機能を搭載したメモ帳といった形でしかリリースされておらず、ソフトウェアキーボードを変更できない iOS ではこれまで一部のユーザーにしか利用されていませんでした。
iOS 8 からサードパーティ製キーボードが解禁されると言うことで、コレで日本語IMEとしての ATOK がリリースされる期待が持てるようになりました。
ボク自身今回の発表で一番大きな驚きと期待はこの点が特に大きかったですね。
リリースは OS X 同様秋予定
iOS 8 も OS X Yosemite 同様、秋リリース予定となっています。
正直なところ iOS 8 で独自に強化される点についてはあまり期待していないのですが、サードパーティ製キーボードが利用可能とあって俄然期待が高まってきました。
iOS 8 リリースを追うように…、なんなら同時のタイミングで日本語IMEが続々とリリースされる事に期待してしまいます。
WWDC 2014 の率直な感想
ボクは現在 Apple 製品に囲まれる生活を送っている為に Apple 批判みたいな事は言いたくありませんが、今回のWWDC2014についてはガッカリ感がハンパないというか、興奮もなければサプライズも(ほぼ)無いといっていい内容でした。
前述した iOS 8 の日本語IME に期待できる点はちょっとしたサプライズかもしれませんが、アップデート内容を振り返るとどれもマイナーアップデートと銘打ってリリースされてもなんら違和感のない印象です。
新ハードの発表が無い事でインパクトが弱いというもの大きな要因かもしれませんが、以前 WWDC 基調講演の様子をブログ記事に起こしていた時のような興奮がほとんど無いというのが正直なところ。
ソフトウェア開発者視点からはまた印象が違うのかもしれませんが、ボクのような平凡なユーザー視点ではそんな感じでした。
今回の公演前はなるべくリーク情報などに目を通さず、純粋に発表を楽しもうと思っていたのですが…、リーク情報に目を通してれば今回の展開は予想されていたのでしょうかね。
チラッとみかけた12インチMBAなんかは今回姿を現すのかと思ってましたが、その後の情報はあったのかどうかも不明です。
そういうのもあってボク自身が変にハードルをあげてたのかもしれませんが、みなさんの印象はどうだったのでしょうか。
とにかく今は iOS 版 ATOK に期待。この一点に尽きます。
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